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まさに地球鉱物製造工場 Tsumeb Mine

Namibia の北部に位置し、北の玄関口と呼ばれ、

世界で最も多種多様かつ多産な鉱物の産出することで有名な鉱山、

それが Tsumeb Mine 。

この街の地下部海底熱水鉱床から、採掘されていたのは、

銅、鉛、亜鉛、金、銀、砒素、ゲルマニウムなどなど・・・。

これら金属類の採掘に伴って、副次的に産出し、

我々の手元にやってきている数々の希少鉱物や鉱物標本。

この地の名が付いた『Tsumebite ツメブ石 』、

Tsumeb を含むエリアの名前『 Otavi 』が付いTsumeb 最初の原産鉱物『 Otavite 菱カドミウム鉱 』、

『 Duftite ダフト石 』『 Tsumcorite ツムコー石 』『 Germanite ゲルマナイト』など、

Tsumeb が原産の鉱物が50種類ある。

欧州での、Tsumeb 鉱山最初の記録は、

1851年の探検家の日記に出てくる。

当時の原住民たちの物々交換でTsumeb で採取した Malachite(マラカイト、孔雀石)が、

提供されていたそうである。

以降、幾度となく行われた現地調査や利権争いを経て、

1900年頃から商業用鉱石が搬出されることになる。

Tusmeb の街は、ドイツの植民地政策で1905年に作られた鉱山の街で、

原住民の住む土地のある丘陵に群生していた Malachite(マラカイト、孔雀石)が、

コケのようあるいは、カエルのように見えたことから

『苔の場所』『カエルの場所』を意味する言葉が転じ、

Tsumeb と呼ばれるようになったとか。

『ツメブ』と言うより、現地では『スーメブ』的な発音らしい。

1998年に、経済的理由から閉山した。

経済的理由とは、坑道の水没により採掘がままならず、

排水設備等の設備投資と採掘量の減少のバランスが取れず、

排水ポンプの電源を落としたのがこの年。

暫くの間、水没していない上部層の場所からの採取が数年続いたが、

今は閉山している。

世界のミネラルショーに出掛けると、

Tsumeb 鉱山から産出したものだけを扱う『 Tsumeb 専門店 』や

『 Tsumeb コーナー 』を設置しているディーラーにもよく出会う。

そのくらい人気もあり、鉱物標本の数も多い。

特に『 Dioptase 翠銅鉱 』は、他の産地のものと比べて、格別に美しい。

色々分かる範囲で書いてみましたが、間違いが有りましたらご連絡頂けると幸いです

即訂正いたします。よろしくお願い致します。

ここまでお読み、ありがとうございます。

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