この形は・・・!?
私が、鉱物の魅力に引き込まれる最初の一つがこれだった。
とあるお店で見つけたパキスタン産の『 アクアマリン 』。
日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会により定義され、
宝石業界では、『 アクワマリン 』と呼ぶそうだが、
『 アクアマリン 』の方が世の中に浸透している気がする・・・。
この石を手にする前もアクアマリンは数点、手元にはあったものの、
それは宝石、誕生石、パワーストーンとしてのものだった。
お店でこれを見つけた時は、サイズもお値段も当時の私には手の届かないもの、
そう思い、一度店を出たのだが、数時間後、『見るだけ!見るだけ!!』のつもりで、
お店に戻った。・・・・・・・・会計をしていた(笑)
様々に角度を変えながら、見れば見るほど、その『 形 』に見入ってしまった。
端正な六角柱の上に、そこから生えてきた如く伸びる、小さなながら端正な六角柱。
それに沿うようにまた結晶が・・・。
重なる天然の六角柱の組み合わせ、その『 形 』に魅了されてしまった。
その当時は、和名も、同じグループに様々な色の石たちがあることも分からない状態だった。
ここから、いろいろと情報を集めながら石も収集、現在に至っている。
天然で端正な六角柱は、まさに自然のなせる業。
そう考えれば考えるほど、ますます引き込まれてしまった。
このアクアマリンは、その後の収集に様々影響を与えるきっかけとなった逸品である。
それ以降、形のみならず、色、産地、共生鉱物などなど、様々な点から鉱物を見るようになった。
アクアマリンは、その端正な六角柱状の結晶の他に、熱水や酸によって表面が溶けた
蝕像と呼ばれるものもあるが、そちらも個人的趣向から、いつも目が行ってしまい、
ついつい手が出てしまう。
形だけでなく、緑柱石グループは、アクアマリン(青)をはじめとしていろんな種類が有る。
エメラルド(緑)、レッドベリル(赤)、ヘリオドール(黄)、ゴシェナイト(無色)など多種多様。
それぞれに微妙に成分が異なることで、色が異なり、興味が尽きない。
形や色の他に内包物や共生鉱物も様々なものが見受けられる。
水晶やマイカ(雲母)、ブラックトルマリン(鉄電気石)など様々な鉱物と共生する他、
様々な鉱物を内包するものもある。
ヘマタイト(赤鉄鉱)やゲーサイト(針鉄鉱)、クローライト(緑泥石)などを内包し、
ピンクの閃光が浮き出る、連続フラッシュのようにキラキラと輝く
ピンクファイヤーベリルなどもある。
緑柱石グループについては、徐々に書いて行きたいと思う。
拙い文で恐縮が、ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。